小池(仮)的非日常2007年10月



10月6日(土)

蛮行

明日はDQ3RTA大会が東大駒場キャンパス某所で実施されるので,車を使い下道で東京に向かうことにする。ムーンライトながらも夜行バスも予約し損ねてしまった。新幹線や高速を使うのは高いので……。どう考えても割にあわないのは秘密(でもなんでもない)。

オール下道だと道のりはおよそ320キロ。NAVITIMEだと10時間半などという意味不明な所要時間が算出されたが,昼間に発生するだろう渋滞を見越しているものと思われ,夜に出発すればある程度短縮できるだろうという,ある意味危険な見通しを元に20時出発。ガソリンを入れたり忘れ物を取りに戻ったりしたので(汗),実質的には20時半出発となった。

事前に調べたところ,ルートはR1→R246がよさそうか。カーナビがないので,分かりやすいルートで本当によかった。

R1は,静岡県に入るあたりから静岡市を抜けるあたりまでバイパスが整備されており,非常に快適である。愛知県内の信号が多く狭い2車線とは大違い。早く何とかしてほしいところである。

その後も車を飛ばし,R246への分岐も無事発見できたなど,順調そのもの。このあたりがおよそ中間地点なので,駒場着のおよその時間も予測がつくわけである。

ここから導き出された予想到着時刻は,えーと,んーと,3時ですか……。眠気との戦いですかそうですね。

これがもう少し遅ければどこかで仮眠を取ることも考えたのだが(そもそもそういうつもりでの20時出発),3時着なら現地入りしてしまった方が(寝過ごす,朝の渋滞に巻き込まれる等)リスクが少ないと判断,一気に突っ切ってしまった。静岡以東は348000分の1の地図しかなく(ぉぃ)現地近くで迷う可能性もあったが,あっけなく山手通りを発見し,難なく2時55分に到着。6時間半の行程であった。

適当に車を止め,仮眠モードに。とはいっても,道中で2本飲んだ眠眠打破のせいか妙に頭は醒めており,眠りにつけたのは3時半ごろだったという。

10月7日(日)

DQ3RTA大会

6時半ごろ,腰の痛さで目が覚める。やはり車は寝るのに適していない(当たり前

そろそろ駅に向かう通行人の目が気になってきたこともあり,二度寝は断念。朝食や駐車場(あわよくば銭湯)を探しに車でうろついてみるも,あっという間に道が分からなくなり,適当にぐるりと回ったら環七を経由して無事元の場所へ。いい勘をしている。

とはいいつつ,なにかあったらまずいので,念のためそこらのコンビニで東京の道路地図を購入。泥縄とはこのことである。しかし,へちょいのしか売っていなく店の場所等は載っていないものだったため,結局うろつくには役に立たず,最寄のマクドで時間をつぶした。意味なし!

10時半に整理券配布開始。その時点で30人程度の人が来ていた。整理券を抽選で引くと4番をゲット。番号順に部屋に入れるので,よい席をゲットできることが確定した。運がよい。

11時会場に入る。部屋が2つに分かれているのだが,公開されている戦略等を吟味した結果,ドノさんのプレイを見るのが面白いのではないかと思い,ドノさんの後ろを確保。よって,以下ドノさんの記述が多いけどそういうわけである。

ほどなく,プレイヤの紹介等があった。参加予定者が急用等で2人減ったのだが,飛び入り参加が2人あって予定通り8人で競われるらしい。飛び入りの2人も3時間40分台が出せるとのこと。予想以上にDQ3RTAプレイヤが多いことに驚愕。

その後,適当に腹ごしらえをしたりしつつ,開始の12時を待つ。ログ取り担当のdqmaniacさんが美香タイプで指ならしをしているのを見たが,machineクラスの実力を垣間見た……。あれは文字通り人間じゃない(笑)。あの早さで指を動かすことを考えるとrealforceが欲しくなるんだろうなぁ,とか思ったり。こいけクラスでは不要だが。

待ち時間の間,どのプレイヤも最終チェックに余念がない。ハニーキングさんがレーベから誘いの洞窟に向かう途中でのエンカウント切り替えラインを腹黒パンダさんに教えてもらってたりしてた。「常識ですよ」とのことだが,普通の人はそんなのしらねー(笑)。もっとも,RTA大会に出るような人たちは普通の人じゃないので知ってないといけないのかもしれないが(ぉ)。ドノさんはL,A,Bを交互に押すことで連打速度を上げるスタイルのよう。確かにただ連打するよりは早そうで疲労度も低そうだ。イリアスさんは両手を使いAとBを連打していた。ハニーキングさんは連打の調子が悪く表示速度1にするという。

さて,12時になりプレイ開始。以下,メモ等を取ってないので,記憶で記述。間違ってるかもしれず。

ドノさんがいきなり最初の質問で選択肢をミスっていた。さすがに緊張しているのか。しかしその後は順調で,4人とも5分台でアリアハン脱出。横一線。てつじんでかなり妥協している模様。

ハニーキングさんだけがイシスセーブなしでピラミッドに突入していた。かなりの賭けだが,魔法の鍵一発ツモ。ドノさんはピラミッドで全滅リセット。しかしこのくらいでは殆ど差は付かない。

ハニーキングさんはバハラタに向かう前にカンダタ1に向かっていた。バハラタに先に向かうのが主流なので若干驚いたが,カンダタ1でレベルを上げてバハラタ到達を安定させる計画の模様(カンダタ1の安定度は装備が貧弱なので劣る)。しかしピラミッドはノーセーブなので,なんだか矛盾しているような気もしなくはない(笑)。結局カンダタ1で全滅していた(カンダタの痛恨がヒット)。レベルがある程度上がったのでそのままバハラタに向かった模様だ。

プリンさんはバハラタに向かう途中アントベア4から3逃げ失敗で全滅。このあたりは戦うのと逃げるのとの選択ミスと逃げ運が全滅に直結する厳しいところだ。イリアスさんとドノさんはバハラタにあっさり到着,カンダタ1戦も難なく撃破していた。イリアスさんは2人自殺での撃破と,余裕。そのままカンダタ2も難なく撃破。こちらの部屋ではこの2人がデッドヒートを繰り広げている。ドノさんの方が若干早いか。

そのままスーに向かい,エジンベアを経由しつついよいよガルナ狩り。もはや常識となったガルナ狩りである。パーティーによってここでどれだけ稼ぐ必要があるかが変わってくるのがポイント。

イリアスさんはバイキルトなしのためガルナ狩りは15分程度であっさり終了。メタスラ4匹分の経験値を無事盗賊に集めることに成功したのも大きい。そのあと誰も蘇生させずレベル1賢者一人でピラミッドに突入していたのが印象的であった。先行雷の杖でミイラ男を一掃しつつ経験値と宝を回収する腹づもりのようである。

その頃残りの3人はガルナ狩りの真っ最中であった。3人ともバイキルトありなので,時間がかかるが,真っ先に抜け出したのはドノさん。メタスラツモ運がよかったか。苦戦していたのはプリンさんで,途中メタスラを大量撃破したあとケアレスミスで盗賊が死んでしまい,魔法使いに大量経験値が入ってしまった。ここでレベル21まで上がっていたら致命的だったのだが,ギリギリ20だったので,レベル上げの順番を変えることで修正。しかしこのロスは痛い。ガルナ狩りを都合3回やったようだ。ハニーキングさんのは見てなかったので分からない(ぉ)が,時間的にはプリンさんとほぼ同時に終了。

そのとき既にイリアスさんとドノさんはボストロールを撃破。ここからおろちに向かうまでのところで,全く違った展開を見せることになる。

今回,増殖技もありということで何を増殖させるかが一つのポイントになるわけだが,イリアスさんは賢者の石を増殖させたのに対し,ドノさんはオーブを増殖させた。オーブを増殖させるとネクロゴンドに行く必要が無くなるので,変化の杖と船乗りの骨を交換→幽霊船→グリンラッドのほこら→ネクロゴンドというプロセスを全部カットできる。だいたい15分くらいだろうか。これは大きい。ただ,賢者の石を増殖した方がゾーマ戦は安定するし,賢者の杖を買う必要もなくなる。痛し痒しである。

というわけで,ネクロゴンドをカットしたドノさんはイリアスさんより先におろち2を撃破,こちらの部屋でのトップに躍り出る。しかし隣の部屋からの速報で,えぐちさんとが10分くらい先を行ってることが分かっており,全く予断を許さない状況である。もっとも,バラモス戦で1回全滅すれば5〜10分くらいはロスだが。

結局,イリアスさんとドノさんは2人ともバラモスで1回ずつ全滅し(イリアスさんは祈りの指輪持たせ忘れで自殺,ドノさんはバラモスが全然寝ず勇者が死んだので自殺),10分程度の差がついたままバラモス撃破。ハニーキングさんとプリンさんはその頃ようやくおろち2を撃破していた。

そのあと,順調にフラグを進めていたはずなのだが,ここでハニーキングさんにアクシデント! オーブを増殖させるつもりが間違えて布の服?を増殖させてしまったらしく,リセット。おろち前まで巻き戻されてしまった。これは激痛。

ドノさんはルビスの塔で本人曰くあり得ない全滅を喰らい,10000ゴールドのロス。妖精の笛を取得後だったのでまだ助かったところだが,王者の剣の資金が足りなくなり,ピラミッド4階の宝物庫でルビーの腕輪等を確保する必要が出た。5分弱?ロス。あとで結果だけ見ると,ここでえぐちさんに突き放された結果となっている(バラモス後他のラップタイムはほぼ同じ)。

結果論だが,ここは世界樹の葉で魔法戦士を蘇生させるべきだったと思う。リレミトの使えない戦士?のみ生き残っていたため歩いて帰ろうとした矢先の全滅劇だったからであり,世界樹の葉を使っていれば防げた全滅だ。その少し前から蘇生代金をケチって,蘇生するときは世界樹の葉を拾えるところで補充しながら蘇生させていたので(王者の剣を買う資金確保のためだろう),ルビスの塔から出たあとも結局そうした可能性が高く,ならいつ使用しても同じだということだ。ただ,これは本人に聞いていないので何とも言えない。普通に教会で蘇生させるつもりだったのかもしれない。謎である。しかし,結果だけ見るとここでのロス分まるまる差が開いているので,疑問手だったかなーと。えらそーなこと言ってますが。

そしてその頃,プリンさんとハニーキングさんはバラモスに大苦戦していた。プリンさんは祈りの指輪が壊れまくりバラモスは覚醒しっぱなしと不運続きで,指輪枯渇を恐れセーブ&リセットする始末。オーブ増殖していたらセーブリセットすら出来ない状況であったが,賢者の石増殖の予定のため助かったと言ったところか。ただし,後ろで見ていてバラモス戦での判断は疑問手も数多くあった。ローテーションを読み違える場面もしばしば。このあたりは経験値の差だろうか。\

ドノさんゾーマ城突入。しかしこれと前後してえぐちさんがオルテガ休憩に入っているという情報が入ってきており,萎えるドノさん。えぐぢさんが全滅級を喰らわない限り,追い抜くのは無理である。結局えぐちさんは全滅しなかったので,その差は縮まることがなかった。

ゾーマ戦,ドノさんは先頭僧侶戦士が壁で,魔法戦士が賢者の石,賢者がスクルトorメラミor賢者の杖,勇者が打撃というオーソドックスな戦略。たまに僧侶戦士はルカニを繰り出していたが,波動で無効になってしまうのでどれほどの効果があるのか不明。打撃ダメージが50程度から150程度になるので1回効けば2ターン短縮だが,リスクも大きい。魔法戦士が先行するターンも何回かあった上,賢者がゾーマに先行されるターンも多く,かなり精神的によろしくない戦いだった。

なんとか無事撃破。クリアタイムは3時間32分。一発の大会ということを考えれば十分すぎるタイムである(過去の最高は3時間40分台?)。しかしえぐちさんが3時間20分の好タイムを出しており,残念な結果となった。

その頃イリアスさんはゾーマ城内でアークマージx2+だいまじんなどといういやらしさ満載の敵に遭遇していたり,大魔神x2に痛恨を喰らって2人死亡し引き返していたりと,なかなかの苦戦っぷり。これが響いて,ゾーマ城突入からゾーマ撃破まで45分くらいかかってしまっていた。最終タイムは4時間2分。

隣の部屋にいるミツカンさんとの3位争いで,ゾーマ戦では3人が攻撃に回るという超攻撃型布陣で逆転を狙ったのだが,終盤で世界樹の葉を持っている最後尾の賢者が死亡。賢者の石が2つあるから全滅はないが,先行回復できるキャラが居なくなり安全策を採らざるを得ず,ダメージ蓄積が遅くなる。結果的にはそれが響き,クリアタイムはミツカンさんに10数秒遅れる4時間2分。惜しかった。

その頃しもべ戦やゾーマ戦を戦っていたハニーキングさんとプリンさんが,タイムリミットで勝っても負けてもそこまでということになった。ハニーキングさんはゾーマ戦で賢者の石係が殺されて敗北。残念ながらリタイヤ。プリンさんはゾーマが発狂して打撃ばかり飛んでくるような危ない場面もあったが,なんとか持ちこたえ撃破していた。

結果的には,隣の部屋と合わせると3人リタイヤということだったか。4時間半で8人中5人がクリアするのは,一昔前のDQ3RTA大会では考えられないと思う(優勝ラインが4時間だったので)。

表彰式と総括。優勝したえぐちさんには賞状とトロフィーが贈られた。3時間20分での優勝は文句の付けようがないだろう。他のプレイヤがボス戦でことごとく全滅してたのに対し,えぐちさんはピラミッドでの全滅1回に抑えたのが勝因といえるだろう。

なんにせよ,白熱した大会だった。仮眠しか取ってないような状況だったため,途中で寝てしまうことをおそれていたのだが,全くそんなことはなく,手に汗握る展開が続いて非常によかった。自分もあそこでプレイしてみたいという願望は沸いてくるが,とてもではないが,そんな実力は持ち合わせていない。そもそもコマンド選択の速さが桁違いである。それを目の当たりに出来ただけでも良い経験だったかなーと。

帰宅もそのまま下道で。都内は非常に混んでおり,夕方に出発したことを後悔したが,都内を抜ければそこそこの速度で流れ出した。眠気と右足の痛さになんとか耐え,7時間半で到着。

ラップタイム

道中のラップタイム。RTAのラップタイムじゃないのかよって声が聞こえてきそうですが。

行き チェックポイント 帰り
20:30 自宅(愛知県岡崎市某所) 0:22
21:07 R1 x R23 交差点 23:50
21:25 愛知静岡県境 23:35
22:25
 〜
22:35
道の駅 掛川 --
-- ローソン(掛川のどこか) 22:45
 〜
22:40
-- 道の駅 宇都ノ谷峠 22:00
 〜
21:45
23:40
 〜
23:55
道の駅 富士 --
0:20 R1 x R246 交差点 20:35
-- 道の駅 富士小山 20:00
 〜
19:52
1:15
 〜
1:25
セブンイレブン 秦野菖蒲店 --
-- セブンイレブン 伊勢原石田店 18:55
 〜
18:45
1:55 R246 x R129 合流 18:40
2:55 駒場東大前駅 16:55

フィットの自己申告によると,全走行距離は652.5km,燃費は21.3km/l。ガソリンを補給することなく戻ってこられるとは思っても見なかった。フィットの燃費の良さを改めて実感。また,以上より導き出された平均時速は51.2km/h。かなり飛ばしたしなぁ……。

10月23日(火)

えくせる

Excel unko

Excel2002(確か)を使って0.24と0.24と0.24の標準偏差を求めさせたら,0にならなかった。大丈夫か?

10月26日(金)

えくせる

Excel2003じゃ0.24と0.24と0.24の標準偏差が0になったので,修正されたのか! と,ちょっぴりだけゲイツを見直したのだが,色々試したところどうやら場当たり的な対策をしただけのようで,根本的には治っていなかった。

標準偏差の定義は,(1)平均との差を2乗平均しルートを取る,というものである。みんな知ってますよね? で,手計算するときは平均との差をいちいちすべて求めるのが大変なので,(2)おのおのの値を2乗したり全部足してから2乗したりするような式変形をさせて,楽に計算することが一般的である。

問題は,手計算はそれでいいのだが,コンピュータにとってそれはあまり良くないアルゴリズムだと言うことだ。2進化10進でも使わない限り,小数に誤差が出るのは0と1の世界での常識なのだが,それを2乗すると誤差が積み重なってしまう。つまり,手計算では(2)を使用すると幸せになれるところを,計算機に計算させるときは(2)を使用すると逆に不幸せになるのだ。

ところが,Excelは標準偏差の計算を(2)のアルゴリズムを使用して求めさせているらしい,と。おかげで前述のようなとんでもない計算結果が算出されるわけで。

小数に誤差があるのは常識と言ったじゃないか,という反論もあるだろうが,誤差を最小にする工夫も無しに開き直られても……といったところか。やはりExcelはunkoなのだ。

10月29日(月)

くど

今日は喉が痛く鼻水が止まらない。仕事中,妙に顔がぽかぽかするなぁと思っていたのだが,帰宅後熱を測ったら,39℃とか表示されやがった。もうね,鬼のように寝ますよ,ホント。

いつもの風邪のパターンだと,頭痛とか節々の痛みとかが先に来るので,ここまで重症だと思っていなかった。ある意味問題か。