Ever17感想(ネタバレ有り)
さて。まずはストーリーのことから。
「叙述トリックだったら素直にだまされよう」と思ってプレイしたのに,ゲームが進んでいくごとにどんどん怪しくなってきて,いろいろ考えてしまった。結局叙述トリックだったわけだが,プレイを終えての感想は「ノベルタイプのゲームでの叙述トリックって結構楽だなぁ」。地の文はほとんどないし,自分の姿は見えないし。そこを逆手に取ったEver17だが,うまくまとまってると思った。
ココ編開始前に分かったことを一応羅列してみる。
- 武視点は2017年,少年視点は2034年
- 春の娘が秋
- 武編の少年=少年編の武
あと,予想の域を出なかったが頭の片隅にとどめておいたものとしては,
- 武編ではココは救出されていない
ミステリでは散々使われてる叙述トリックだし,折原一ほど練り込まれてない(当たり前だ/笑)ので,時間軸が違うというおおもとのトリックは流石に分かった。似た事象を並べて勘違いさせるトリックはいくつかあるし,その場合,場所が違うか時間が違うかのどちらかしかないわけで。ちなみに,場所を勘違いさせるものといえば,綾辻の○○○とか○○館の殺人とか。
細かいところまで看破するには至らなかった。春が心臓病で危ういとか,ホクトと沙羅の母親がつぐみだとか。ちゃんとヒントもあって,いわれりゃそうなんだよなーと後から思うのが叙述トリック。
桑古木を武編,少年編ともに保志にしたのは明らかにミスキャストじゃないかと思ったりした。両者ともに保志だということは駄目絶対音感が反応して初期の段階から分かってはいた(ぉ)のだが,時間軸が違うと気付いた瞬間,「ああ,こいつら同一人物で17年たってこの外見ってことはキュレイ保持者になったんだなぁ。春もココも武も歳を取らなくなったなぁ。ココが助かったらほぼ元の姿で出てくるんだろうなぁ」などと,全てを悟ってしまった。もっとも,冷凍睡眠だとか,あまつさえ武まで助かるとは夢にも思わなかったが。あれだけ派手に沈んでいってなんで生きてるんだよ!(笑
ほかにも,119メートルも素潜りしちゃ駄目ですよ,えぇ。などと,ツッコミたい箇所はいくらでもあるのだが,そこはそれ。うまいこと叙述トリックを生かして楽しませてくれたので,目をつむることにする。タイムパラドクスの話はそれこそドラゴンボールの時代から(間違い)語り尽くされているので,割愛。2017年,すぐ助けにいっていいのかいけないか,諸説ぷんぷんだったはず。SFのお話はよく分からん。
キャラのこととか。
つぐみ。誰かさん風にいえば,素直じゃございませぬお嬢様なのだろうか。つぐみシナリオよりも空シナリオの方が光ってた。なんでだ(笑)。
武とヤっちゃうのは,おいおいこのゲーム18禁じゃないぞいいのか? とか思ったりしつつも,いつものようにスキップしてしまった(汗)。いやー失敗したなぁ。ここにも伏線張られてたんだよ。たぶん。
空。嫉妬ばりばりでしたな。その嫉妬が負の方向に向ったらどうしようかと思った。例えるなら,ねーちんのような(笑
春香奈。やっとの思いで助かったと思ったら,どっかからか電波を受信しちゃって以後17年はそのために生き続ける。かわいそう(そうなのか?)。
沙羅。一番お気に入り。植田佳奈効果か。違うなぁ。ニンニン。
武。超人。50m潜水したり,119mの深海に放り出されて生きてたりと,常軌を逸している。ここまで超人なら,一人ドリットシュトックから泳いで脱出できたんじゃないか(ぇ
ココ。電波。やっぱりこういうのは合わない……。もっちーだというのも破壊力を増している要因。キャスト決めた人は,分かってるよなぁ(笑
ホクト。下は通路に溜まった水なんだぞ。反射して自分の顔見えるんじゃないのか? それとも,常に上を向いて歩いているのか。涙がこぼれないように〜〜
ホクトという本名の人にとっては,このゲーム成り立たないよなぁ(汗
……ごめんなさい適当で。正直ストーリーを追うのが精一杯で,キャラ萌えがどうのとか考えてる暇がなかった。沙羅だけいればいいや(待ちたまへ